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2021.10.01(最終更新日:2021.10.01

電子カルテ運用のポイント
③医療と介護の連携

電子カルテ運用イメージ

2021年は、3年に一度の介護報酬改定の年となります。今回の改定のポイントは、①地域包括ケアシステムの推進を進める中での医療と介護の連携、②自立支援・重度化防止の取り組みの推進であり、データを活用した科学的介護の実践等が加わりました。 本稿では、医科診療報酬項目「薬剤適正使用連携加算」と介護報酬改定で区分変更となりました「かかりつけ医連携薬剤調整加算」についてご説明を致します。

【介護】かかりつけ医連携調整加算

「かかりつけ医連携調整加算」は、介護老人保健施設の医師と在宅診療を行うかかりつけ医が連携し、服薬中の薬剤を減らす取り組みを行っている施設を評価する加算として2018年度に新設されました。従来は、入所時に処方されていた内服薬から、1種類以上の減薬で算定可能でしたが、2021年の改定では、以下のように評価の見直しが行われました。

【2021年改定】
①かかりつけ医連携薬剤調整加算(Ⅰ)100単位
→入所時・退所時のかかりつけ医との連携を評価
②かかりつけ医連携薬剤調整加算(Ⅱ) 240単位
→データを活用したPDCAサイクルの推進を評価
③かかりつけ医連携薬剤調整加算(Ⅲ) 100単位
→かかりつけ医と共同して減薬に至った場合の評価

①は、入所後1月以内に、入所者の処方内容変更の可能性について、かかりつけ医に説明し、合意を得ていること。入所中に服用薬剤の総合的な評価を行い、評価内容や処方内容に変更がある場合は、変更の経緯、変更後の状態について、退所時または退所後1月以内に、入所者のかかりつけ医に情報提供を行い、内容を診療録に記載していること。

【医科】薬剤適正使用連携加算

薬剤適正使用連携加算

当該加算は赤枠内の項目を算定時、要件(ポイント1)を満たした場合に算定可能となります。

ポイント1:運用の発信にご留意下さい。

(1)対象患者
他の保険医療機関に入院した患者又は介護老人保健施設に入所した患者
(2)下記要件を全て満たすこと。
ア)入院、入所先に、処方内容(自院以外の処方内容含む)、薬歴等について情報提供をしている
イ)入院、入所先からの処方内容に関する照会に対して適切に対応をする
ウ)退院、退所後1カ月以内に、ア)イ)を踏まえて調整した処方内容について情報提供を受けている
エ)薬剤の種類数は、以下①が②より少ない
①退院、退所後1カ月以内に情報提供を受けた処方内容のうち、内服薬の種類数
⇒ウの時点の情報
②入院、入所先に情報提供をした処方内容のうち、内服薬の種類数
⇒アの時点の情報

ポイント2:介護施設との情報共有のタイミングと内容

図1 ●情報共有のタイミングと共有内容

図1 ●情報共有のタイミングと共有内容

表1 かかりつけ医と老健等の情報の流れ

提供情報
①かかりつけ医→老健等 処方内容、薬歴情報
②老健等→かかりつけ医 処方内容変更情報
(照会についても対応)
③老健等→かかりつけ医 入所中の評価内容、
処方内容変更の経緯、
変更後の状態
④かかりつけ医 ③の情報提供を受ける

※図1、表1に示したタイミングで、かかりつけ医と老健施設間で情報提供を行います。

老健施設や他医療機関への入所、入院する患者の服薬情報についての相手先へ提供する情報、相手先から提供される情報について、電子カルテシステム内での管理を行い、算定につなげていくことが可能となります。 高齢者のポリファーマシー対策推進の観点からも、患者への処方薬剤の減薬については、他施設との連携がより一層重要になると考えられます。

情報提供元:株式会社ウォームハーツ

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