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2020.11.13(最終更新日:2020.11.13

2020診療報酬改定と電子カルテ運用のポイント
(第4回) 生活習慣病管理料について

生活習慣病管理料イメージ

2020年診療報酬改定内容につきまして、今回は、「生活習慣病管理料」について、ご説明をさせていただきます。
「生活習慣病管理料」の前身は、「運動療法指導管理料」という項目で、運動療法について相当の経験を有する医師が運動療法に係る指示せんを交付し、総合的な治療管理を行った場合に算定するというものでした。2002年診療報酬改定で「生活習慣病管理料」へと名称変更され、算定要件も緩和されました。その後の算定数の推移は、【高血圧症・処方箋あり】が最も多く、その次に【糖尿病・処方箋あり】となっています。ここ数年、算定件数の大幅な増減は見られない中、方向性としては、以下の点に着目が必要となります。

40代の生活習慣病の罹患率が上昇しており、境界型領域期での生活習慣の改善が、現役世代のQOLを維持する上で重要です。増悪による糖尿病網膜症による失明率が深刻化していることからも、境界型領域での適切な治療が必要です。

このような状況の中、2020年改定では、「糖尿病診療ガイドライン」や「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン」により、生活習慣病管理料の算定要件や計画書が見直されました。以下に運用の留意点を記載致します。

従来からの算定の流れとポイント

・当該管理料の算定の流れは、①→②→③となります。

  • ①患者に同意を得ます。
  • ②療養計画書を用い、各主病の該当患者に説明をします。
  • ③療養計画書に患者の署名を頂きます。
※療養計画書は、【初回用(様式9)】と【継続用(様式9の2)】、またはこれらに準じた様式を用いる必要があります。4月に1回交付し、診療録に写しを貼付します。

・貴院内での生活習慣病管理料の算定の可否は、患者によって選択可能となります。また、一人の患者でも、算定月する月としない月が混在しても構いません。

2020年診療報酬改定で変更となったポイント
①算定用件の変更
患者の状態に応じて、「年1回程度の眼科受診の指導の実施」が追加されました。

算定用件の変更

「糖尿病診療ガイドライン2016」では、診断確定時の眼科受診・糖尿病網膜症の有無の評価・少なくとも年1回の定期受診と高リスク例ではより短い間隔での眼科受診を奨励しています。
しかしながら、実際は4割~6割の眼科受診にとどまっている状況です。

2020年診療報酬改定では、ガイドラインに沿った適切な評価が複数取り入れられていますが、生活習慣病管理料においても、上記ガイドラインを必要に応じて参照しつつ、生活習慣に関する総合的な治療管理を行うことを評価するという点から、算定用件が変更となりました。
電子カルテ画面に、以下のような欄を設け、カルテへの記録漏れを防止ください。

カルテへの記録

2020年診療報酬改定で変更となったポイント
②計画書様式の変更
療養計画書の初回用 問診欄に「歯科の受診状況」が追加されました。

計画書様式の変更

歯周病の罹患は、様々な疾患や全身症状に影響を及ぼしますが、糖尿病や循環器疾患への影響も報告がされている中、生活習慣病管理料の了承計画書(初回用)の問診項目に、歯科の受診状況を確認、記載する欄が設けられました。

療養計画書は、当該患者に必要な項目のみを記載することで差し支えないのですが、糖尿病の患者には血糖値及びHbA1cの値を、高血圧症の患者には、高血圧の値を必ず記載する、とされておりますので、ご留意ください。

また、2020年診療報酬改定では、従前の「オンライン医学管理料」から「情報通信機器を用いた場合」(新設)へと変更されております。冒頭に記載致しました現役世代の仕事と治療の両立のためにも、従来からございましたオンライン診療料との活用の患者への受診提案なども行われることをご提案させていただきます。

情報提供元:株式会社ウォームハーツ

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