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2021.01.28(最終更新日:2021.01.28

電子カルテと医療機器の『連携』のポイント

予約システムイメージ

開業の際に、医療機器や電子カルテの選定を進めていく中で、医療機器と電子カルテはどのように連携するのかという疑問が出てきます。病院時代は電子カルテと医療機器の連動は当たり前に行われており、それがどういう仕組みであるかを知らなくても、利用は可能でした。しかしながら、開業時は電子カルテと医療機器の連携を自ら「連携図」を設計し、構築する必要があるのです。

1.医療機器の情報をどのように管理するか

医療機器

クリニックには様々な画像機器があり、レントゲン、内視鏡、エコー、CTやMRIを完備している場合もあります。これらの機器から出力されたデータを管理するシステムとして「画像ファイリングシステム」があります。また、その他の検査機器として、血液検査(院内、院外)、心電図、聴力検査などがあります。様々な医療機器がある中で、どの情報をどこで管理をするのか、開業時に頭を悩ませる問題ではないでしょうか。
多くの場合、これらの情報はカルテの一部として取り扱われます。紙カルテのころは、カルテに結果のレシートや画像をプリントアウトしたものを張り付たり、書き込んだりして管理してきました。これが電子カルテになると当然、台紙になるカルテがなくなりますので、張り付けることも書き込むこともできなくなります。どうやって電子カルテで検査や画像を管理していくか、クリニックのシステム化を考える上で重要な要素となります。

2.数値は電子カルテに取り込む

血圧

電子カルテに変わった今日では「システム間連携」という方法で管理をして行くことになります。このシステム間連携とは、電子カルテと画像ファイリング・検査管理システムを連携させて、診療時に一体的なシステムとして利用することを可能にするものです。基本的には外注検査の結果や院内の血液検査の結果など「数値」でアウトプットされるものは電子カルテ上で管理することが可能です。この検査結果は時系列で表示したり、グラフ化することが電子カルテの機能で実現できます。

3.画像は画像ファイリングで管理する

レントゲン画像

一方、レントゲンや内視鏡、エコー、CT、MRIといった「画像」でアウトプットされるデータは電子カルテでも管理は可能ですが、データ容量が大きいために、電子カルテの動作に負荷がかかる恐れから、「画像ファイリング」で管理することが一般的です。画像ファイリングシステムと電子カルテは、「ID連携」と呼ばれる方法で、連携を行います。これは電子カルテが保有するIDと画像ファイリングが保有するIDが一致した場合に自動的に呼び出すという仕組みで連携していきます。具体的にはある患者のカルテを開くと、該当する患者の画像も同時に開くことで、あたかも電子カルテと画像ファイリングが一体となって運用することが可能となるのです。
まとめますと、「数値データ」は電子カルテに、「画像データ」は画像ファイリングに管理して行くこととなります。

4.電子カルテ選びで大切な「連携実績」

クリニックにおいて、これらのシステム間連携を実現するためには、「過去の連携実績」を確認することが大切です。過去に一度でも連携したことがあれば、連携に関する仕様(方法)が確立しているために、新たに開発をすることなく、スムーズに連携することが可能です。一方、連携実績がない場合は、メーカー同士で連携に関する協議を行い、開発をしたうえで連携が可能となります。時間とコストが当然かかってきます。この連携実績が多いか少ないかは、電子カルテ選びで大変重要なポイントとなります。この実績は、長い年月と経験によって構築されていくものです。連携実績が少ないメーカーとはそれだけ過去に経験を積んでいないことになります。

5.電子カルテと医療機器の連携手順

医師

電子カルテと医療機器の連携を進めていく手順としては、
(1)導入予定の医療機器を書き出す
(2)医療機器ごとに、どのシステムで管理するかを検討する
   ※基本は数値は電子カルテ、画像は画像ファイリング。
(3)電子カルテメーカーに「連携実績」を確認する
   ※連携実績がなければ、連携を依頼する。
 このような手順を踏むことで、スムーズなシステム構築が可能になります。

6.スキャン連携でコストを抑える

最後に補足ですが、連携に時間がかかったり、コストが膨大にかかる場合は、あえて連携せずに、スキャナを利用して連携することも可能です。医療機器にはたいていの場合、紙による出力機能がついています。これらをスキャナー取り込み、電子カルテに張り付けることは大抵の電子カルテで可能です。たまにしか行わない検査などは、コストを抑えるためにあえてシステム間連携ではなく「スキャン連携」を選ぶことでリーズナブルになることも覚えておいてください。

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