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2021.03.31(最終更新日:2021.03.31

スタッフの募集、採用戦略

医師イメージ

クリニックの経費でもっとも大きな割合を占めるのが「人件費」です。一般的に約5割を「人件費」が占めています。人材マネジメントはクリニック経営において最大のコストであり、「要」でもあります。良い人材が良いクリニックを作ると言っても過言ではないでしょう。良いスタッフを確保するには、どうすれば良いのでしょうか。コロナ禍のスタッフ募集、採用戦略について考えていきたいと思います。

他業界からの採用も視野に入れる

オンライン診療

クリニックが採用活動をする際、ハローワークや求人サイト、ホームページの求人ページなどを駆使して募集活動を行うのが一般的です。人材募集を代行してくれる業者も存在します。現在、コロナ禍の影響で全体として求人が少ない状況が続いていますが、医療や介護の分野は慢性的な人手不足という、ミスマッチが発生しています。いまは、他業界の人材を医療分野に引き込む絶好の機会が到来していると言えます。従来のように医療経験者だけに注目するのではなく、他業界から医療へ引き込むための「募集要項」の工夫が必要となっています。

未経験者歓迎

募集要項に「未経験者歓迎」と書くことで、医療機関での勤務経験のない方にとってのハードルを下げることが可能です。従来、医療は資格職の集団で、看護師、検査技師、医療事務に至るまで、選考基準に「資格」を持っているかどうかを目安としてきました。しかしながら現在、電子カルテの普及にともない、医療事務の専門性は低くなっており、今後のデジタル化の進展でさらに低くなることが予想されます。いまは、「接遇」や「対人コミュニケーション」を重視する傾向が強くなっています。その結果、未経験の方でも、教育次第で十分戦力になると思われます。そこで、あえて医療経験者を集めるのではなく、医療分野の未経験者にも門戸を開いてはどうでしょうか。

他分野での経験考慮

クリニックイメージ

飲食や小売業などサービス業に従事していた方は、医療分野では、過去の経験が生きないと考えがちです。医療もサービス業ですから、十分に過去の接客経験が活用できると思われます。顧客が患者に変わり、使う用語も変わりますが、根底に流れる接客の考え方は変わりません。一流の接客スキルは、医療分野でも活かすことが可能です。他分野での経験が、クリニックに新しい風を吹かすかもしれません。CA(キャビンアテンダント)が、医療介護分野で活躍している事例も出てきています。他分野での経験を考慮することを募集要項に入れてみてはどうでしょうか。

勤務時間相談

勤務時間イメージ

「子供を育てながら働きたい」というニーズは、コロナ禍でさらに高まっています。在宅勤務やリモートワークが定着する中、残業代の減少が見られ、家計の可処分所得は低下傾向にあります。そのような状況下で働く必要のある主婦の方も増えていることでしょう。
クリニックは従来、非正規社員が多く働く職場でした。ただし、朝早い出勤が必要で、残業も発生するため、子供が小さいうちは敬遠されがちであったのです。そこで、勤務形態を見直し、早出、遅出といった出勤時間に差を設けてはどうでしょうか。勤務時間の自由度が高まれば高まるほど、応募数は増えていきます。

残業の短縮

今の若い方は「残業」を嫌います。そもそも誰も残業をしたいわけではありません。我が国の風潮で「サービス残業」といった言葉もあり、残業がなし崩し的に認められてきたのは悪しき風習です。「働き方改革」で残業の上限規制が始まっており、その影響から、残業をしたくないという考え方が広まっています。
そこで、残業を発生させない努力をクリニックも行わなければなりません。残業を減らすためには、たとえば予約システムを導入して「患者の集中緩和」を行ったり、レセプトチェックシステムによる「レセプト業務の効率化」、医師の負担軽減を目的とした「電子カルテのクラーク運用」などが有効です。クリニックのICTによるオペレーションの見直しが残業短縮につながるのです。実際、残業が少ない方が、人材の定着率は高いようです。

クリニックの雰囲気

クリニックイメージ

良い人材に長く働いてもらうためには、クリニックの「雰囲気」が大切です。雰囲気は面接のとき、クリニック見学のとき、何となく感じ取れます。クリニックの良い雰囲気、良くない雰囲気といった感覚は、応募者は敏感に感じ取ります。つまり、雰囲気が良い方が、良い人材を採用しやすいことになりますので、「この職場で働きたい」と考える雰囲気を作り出す必要があります。雰囲気は「挨拶」に端的に現れます。一に挨拶、二に挨拶ですから、絶対に軽視してはいけないポイントです。
この雰囲気は組織風土と言い換えられますが、一朝一夕には構築されません。過去の長い年月による蓄積の産物です。よく開業医の先生から「クリニックの雰囲気を変えたい」「スタッフが定着するようにしたい」と相談をいただきます。私は、「様々な性格の方が集まる職場で、組織風土を整えるためには、採用時の院長との相性、他のスタッフとの相性は重要です」とお話ししています。採用時の少しの違和感が、後になって問題を大きくしがちだからです。クリニックのように比較的小規模な組織では、人の個性が組織に埋もれることはありません。個性がひずみになってしまう可能性が高いのです。
また、組織風土はリーダーが作るものです。リーダーの考え方がスタッフに影響をもたらしています。一つだけアドバイスをするならば、「できないことを指摘するのではなく、できたことを褒める組織」の方が、雰囲気が良く人材の定着率も高いように感じます。

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