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2020.07.06(最終更新日:2020.07.06

2020診療報酬改定と電子カルテ運用のポイント
(第2回)中心静脈注射用カテーテル挿入等実施の際の治療目的等説明要件追加について

2020診療報酬改定と電子カルテ運用のポイントイメージ

今回は、2020年改定のうち、【中心静脈注射用カテーテル挿入等実施の際の治療目的等説明要件追加】について、ご説明をさせていただきます。
今改定に先立って、2014年より胃瘻造設術を行う際、必要性や管理方法等の説明、他の医療機関への情報提供の要件が設けられていました。カテーテルを長期留置することにより、感染や血腫形成、血胸発現等のリスク上昇(「安全な中心静脈カテーテル挿入・管理のためのプラクティカルガイド 2017」より)が見られることから、設定されました。
長期栄養管理を目的とした中心静脈注射用カテーテル等は、前述の通り、留置期間が長くなるほど感染リスクが高まりますが、留置期間に目安はなく、臨床的必要性に応じて治療を行っているのが現状です。

1.改定ポイント① 長期の栄養管理目的で、中心静脈注射用カテーテル挿入等を実施する際の説明内容を確認されていますか?

患者に説明する医者

2020年度改定により、中心静脈注射用カテーテル挿入等は、長期の栄養管理を目的として留置する場合、患者又は家族等に以下の情報提供の実施が求められるようになりました。

①中心静脈注射用カテーテルによる療養の必要性、管理の方法及び終了の際に予想される身体の状態等、療養上必要な事項について患者又はその家族等への説明を行う。

②挿入実施後、他の保険医療機関等に患者を紹介する場合は、①の説明内容等を情報提供する。
中心静脈注射用カテ―テル挿入等の算定については、上記説明内容を患者又は家族に行った旨を明確にする必要があります。電子カルテ内に、その旨の記録又は説明に使用した文書等を添付の何れかを行っているでしょうか。要件が満たされない場合は、行政指導等で下表に示す項目の実施費用の返還が求められることになります。

説明内容の記載漏れ等がないように、オーダー画面または説明文書フォーマットに、療養の必要性、管理方法、終了時に予想される患者状態等の記載欄を設けておくことなどをされてはいかがでしょうか。

2.改定ポイント② 中心静脈カテーテル挿入以外の説明が必要な項目を把握されていらっしゃいますか?

チェックポイントイメージ

中心静脈注射カテーテル挿入以外の項目においても、感染リスク等を鑑み、ポイント①に記載した患者説明や他医療機関への情報提供が必要となります。(下表)

方法 項目
腸瘻 K725 腸瘻, 虫垂瘻造設術
K725-2 腹腔鏡下腸瘻,虫垂瘻造設術
中心静脈カテーテル G005-2 中心静脈注射用カテーテル挿入
中心静脈注射用埋込型カテーテル K618 中心静脈注射用埋込型カテーテル設置
末梢型中心静脈注射用埋込型カテーテル G005-3 末梢留置型中心静脈注射用カテーテル挿入

(日本静脈経腸栄養学会「静脈経腸栄養ガイドライン 第3版」より、http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/PEN/Parenteral_and_Enteral_Nutrition.pdf P.16 )
・静脈栄養の施行期間が短期間の場合にはPPN(末梢静脈栄養法)が適応となる(短期間については2週間以内と示されております)
・2週間以上静脈栄養が施行される場合はTPN(中心静脈栄養法)が適応となる

今後、疑義解釈が発出される可能性がありますが、2週間以上の留置等が必要な患者をリストアップし、説明内容等の記載に漏れのないようにご留意ください。

情報提供元:株式会社ウォームハーツ/杉本久美

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